最近話題のスマートグラス「XREAL Air」を試しにメルカリ中古で購入。Samsung DeXとの相性が良さそうなので本格使用することに。度付きレンズは公式JUNだと1万円近くするので、格安JINSのメガネを改造してみたら・・・。大失敗でした。
目次
- 1 格安の中華製品スマートARグラス「XREAL Air」
- 2 メルカリで3万円で中古のXREAL Air初代を購入
- 3 周辺機器と後継機「XREAL Air 2」と「XREAL Air 2 Pro」
- 4 開封:普通の黒いサングラスみたい!レンズフレームまわりが脆そうだけど概ね満足!
- 5 目の前に中画面!軽くて意外と良い!Samsung DeXとの相性抜群!
- 6 XREAL Airは度数調整ができない!視力が弱い人はひと手間とお金が必要!
- 7 普段使いの眼鏡の上からXREAL Airを装着してみた
- 8 別注文の度付きレンズはJINSではなくJUNだった!しかもお値段8000円!
- 9 試しにZoffの格安3000円眼鏡を改造して取りつけてみたら・・・割れた
- 10 結局JUNで8000円で度付きレンズを作り直し・・・送付~待ち~返送までの流れ
- 11 2週間後、ようやく度付きレンズをXREAL Airに装着!
- 12 まとめ:格安なので試しに買うのはアリ
格安の中華製品スマートARグラス「XREAL Air」
最近少しだけ話題のスマートグラス「XREAL Air」を購入しました。XREAL Airは中国・北京のXREAL社(エックスリアル、旧Nreal)製のARグラスです。スマホやパソコンに接続して映像を映すといった外部ディスプレイみたいな使い方ができます。Meta QuestシリーズのようなPCやケーブルが不要のオールインタイプではないので、XREAL Airグラス単体では機能しません。
値段は定価で約5万円、Amazonなどのセールでは約4万円と、この手のAR/XR系のガジェットにしては格安なのも魅力です!
しかし、中華製の先鋭的なガジェットを定価で買うのは心配です。脆くてすぐ壊れたり、壊れなくてもあまり使わなくてすぐにゴミになる可能性もあるからです。
メルカリで3万円で中古のXREAL Air初代を購入
そこでメルカリの中古品を購入しました。メルカリなら少し傷が付いた中古品で最安値が2万円程度からあります。私は3万円で数回使用しただけの新古品のXREAL Airを購入しました。まずまず満足の値段です。中華ガジェットはメルカリ中古に限る!
周辺機器と後継機「XREAL Air 2」と「XREAL Air 2 Pro」
ちなみにXREAL Airにはいくつかの周辺機器と後継機があるのですが、それらはひとまず買いませんでした。初代と後継機は基本性能で大きな違いがなく、少し軽くなり、レンズに調光調整機能が付いただけ、みたいだったからです。それに安い初代を試してみて、使い勝手が良さそうだったら改めて新品で後継機を買おうと思います。
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この調子でスマートグラスが流行ってくればXREAL Air3やXREAL Air4も将来的には発売されるのでは?
開封:普通の黒いサングラスみたい!レンズフレームまわりが脆そうだけど概ね満足!
数日でメルカリで3万円で購入したXREAL Airが到着しました。
一通り確認しましたが、傷もなく美品で問題なく機能しています。ひとまず安心。
見た目の印象はかなり普通のメガネに近いですね。いかにも”近未来”といった過度なデザインはなくいたってシンプル。本体重量は79gなのでこれもメガネと大差なし。パッと見た感じだとただの黒いサングラスに見えます。
ただ、内側に装着するレンズフレームやノーズパッドなどは脆そうで壊れないか不安。持ち運ぶ際は付属の保護ケースは必須のようです。このケースは少し大きくてかさばるので嫌ですが。
目の前に中画面!軽くて意外と良い!Samsung DeXとの相性抜群!
XREAL Airをさっそく使ってみました。まず専用アプリの「Nebula」をインストールしてから、手持ちのGalaxy Z Fold3に付属のUSB-Cコードでつなげてみました。
スマホに繋げると「ARモード」と「Air Casting」の2つのモードが選べます。
「ARモード」はこのNebulaアプリ内でARのようなことを体験できるのですが、お遊び程度の機能しかないのですぐに止めました。今後のアップデートに期待です。
「Air Casting」はXREAL AirをスマホやPCの外部モニターにできる機能です。スマホの画面をXreal Airのレンズに大画面で表示できます。私にとってはこっちが本命の使い方です。出先に持ち運ぶサブディスプレイの代わりになればと期待しています。
レンズを覗いてみると、「目の前に映画館のような大画面が広がる!」とまではいきませんが、「机の上に30インチぐらいのモニターを置いて適度な距離で覗いているぐらいの画面の大きさ」ぐらいは体現できます。外部モニターとして使えそうな印象です!
そして、1番試してみたかったのがSamsung DeXとの接続。Samsung DeXとは、一部のGalaxyスマホに外部モニターを接続すると、横長レイアウトのデスクトップ画面が表示されてPCのようにアプリを使える、という機能です。XREAL Airをスマホの外部モニターとして認識してくれれば、Samsung DeXが起動するはずです。はじめは認識しませんでしたが、Galaxy Z Fold3のOSをアップデートしたらうまくいきました!
XREAL Airを通して見てみると、体感的に30インチ程度のモニターいっぱいにデスクトップ画面が起動しています。大成功!さらにBluetoothキーボードをスマホに接続すればもう完全にノートパソコン状態です!しかもモニターは体感30インチのまずまずの作業領域です。
さらに嬉しいことに、Samsung Dexを起動すると、スマホの画面をマウス&タッチパネル代わりに使えます。ですからマウスは必要なし!
XREAL AirとSamsung Dex対応のGalaxyスマホとキーボード。この3つがあればどこでも大画面で仕事ができそうです。
XREAL Airは度数調整ができない!視力が弱い人はひと手間とお金が必要!
XREAL AirとSamsung Dexの相性が抜群なのはわかったのですが、私の視力ではXREAL Air内の映像がぼやけて良く見えません。もうひと手間とお金かかります。XREAL Airには度数調整機能が一切ついていないので、専用の度付きレンズを購入しないといけないのです。
普段使いの眼鏡の上からXREAL Airを装着してみた
ちなみに普通のメガネの上からXREAL Airを装着することは可能か?試してみましたが、短時間でしたらできなくはありません。しかし、無理矢理かぶせる感じになるので画面が見辛いしすぐにXREAL Airが落ちてしまいます。またXREAL Airのテンプル部分が左右に大きく広がって壊れそう。実用的ではありませんでした。
ということで、私のような視力が弱い人がXREAL Airを使うには、コンタクトをするか、専用の度付きレンズを別途購入するしかありません。
別注文の度付きレンズはJINSではなくJUNだった!しかもお値段8000円!
度付きレンズはXREAL Airには付属していません。付属しているのはそのガイドとなるガイドフレームです。で、度付きレンズは公式パートナーのメガネ屋さんに別途注文しないといけません!
XREALの公式サイトをパッと見た感じだと、お馴染みの格安メガネのJINSが対応してくれそう、それなら3000円程度で済むはず。そう思っていましたが、これは勘違いでした!XREAL Airの度付きレンズを作成してくれるメガネ屋さんは格安のJINSではなく銀座のJUNでした!正式にはJUN GINZAという格式ありそうな銀座のメガネ屋さんです。うーんいかにも高そう!
JUNの公式サイトを見ると、確かにXREAL Air用のレンズの注文を受け付けていました。気になる値段は1番安いレンズで7480円。高いよ!こんないつ使わなくなるかわからないXREAL Airごときのレンズに8000円近くもかけたくない!
試しにZoffの格安3000円眼鏡を改造して取りつけてみたら・・・割れた
ということでもっと安いレンズを探します。結果、JUNでもJINSでもなくZoffで最安値の3000円のメガネを買いました。度付きのレンズとフレームがセットでこの値段!これぐらいが許容範囲です。
しばらくして届いたZoffのメガネからレンズだけを取り外します。強く押してあげると簡単に取れました。フレームは破棄。
XREAL Airに標準で付いてきたレンズフレームから、度無しのガイド用レンズを外し、Zoffの度付きレンズと交換します。レンズは小さいネジでとめるので、Zoffレンズにドリルで穴を空けようとしたら・・・割れました!
レンズってこんなに脆いの?普通のプラスチックにドリルで穴を空ける感覚でいたら大失敗。これだけ粉々になったらもう普通のメガネとしても使えません。3000円が無駄になりました!
結局JUNで8000円で度付きレンズを作り直し・・・送付~待ち~返送までの流れ
ということで、大人しく公式パートナーのJUN GINZAさんへ度付きレンズを注文することにしました。
下記のJUN GINZAサイトでレンズを注文できます。
しかし、この手順がとても多くて面倒。JUN GINZAのネットからXREAL Air用の度付きレンズ(いくつか種類あるけど1番安い物を選んだ)を注文して、本体に標準付属のレンズフレームと度数を記載した注文書をJUNへ送り、JUNがレンズを作るのを待ち、そして完成品が送られてくるのをひたすら待つのです。
注文書を印刷したり、送るレンズフレームをプチプチで梱包したり、そして使い慣れていないレターパックプラスで郵送。本当に面倒でした。
今回、JUN GINZAでXREAL Air用の度付きレンズを注文した全費用の内訳がこちら。
- レンズ代(XREAL Air 度付きインサートレンズ スタートアップレンズ単焦点屈折1.6 / 薄型 7480円
- レンズフレームとインナーレンズ注文書の送料 レターパックプラス 520円
- 返送の送料 1100円
合計で9100円もかかってしまいました!無駄に改造して壊れたZoffの費用が3000円。これも合算すると度付きレンズだけで12100円の出費か・・・。スマートグラスはお金がかかりますね。
2週間後、ようやく度付きレンズをXREAL Airに装着!
慣れない発送に手間取り時間がかかり、注文したレンズが手元に届くまで結局2週間近くかかりました。
高級そうなJUN GINZAの箱が憎く感じます。厳重に梱包された度付きレンズ。鼻パッドは高さが違う物が3種類あるので好きな物を選んで度付きレンズに合体し、説明書通りにXREAL Air本体に装着。装着したら専用のツメでないと取り外せません。
金具が複雑な構造で脆くてすぐ壊れそうだけど。無事に度付きレンズをXREAL Airに装着できました。スマホにつないで覗いてみると、ちゃんと適正な度数でくっきり映像が見えました。ひとまず安心。
さあ、ここまででようやく準備完了。XREAL Airの具体的な使用感はまた別の記事でご紹介します。
まとめ:格安なので試しに買うのはアリ
低価格の割には意外と使えそうな中華製スマートグラス「XREAL」。初代は新品だと諸々割引で4万円台、中古でも3万円なので、この手のXRデバイスとしては格安。実用的かどうかは各人の使い方次第だと思うので、気になる方はお試しで買ってみるのもアリ。ただし、視力が弱い人用の度付きレンズは格安のJINSではなく銀座のJUNで作ることになるので、追加で9000円ほどかかります!自作は危険なので注意!