ガジェットケースは本革で自作するに限る!特殊なサイズのUMPCのケース類は、既製品は少なくて好みに合うぴったりな物がない!ずぼらDIYなら本革のはぎれを切って折って貼るだけでOK。世界に1つだけのオリジナルカバーなので愛着もわきます。
目次
ジャストサイズや良いデザインが少ないUMPCのケース
極小サイズのUMPCは使う人を選ぶマニアックなパソコンでユーザー数も少ない。なので、市販されているUMPCに合うケースやカバーはあるにはあるのですが、ジャストサイズでなかったり、デザインが良くなかったりで、なかなか満足いくものがありません。
試しに下記の7インチ用の汎用ケースを購入してしばらく使ってみましたが。
一応本革で頑丈な造りのケースで、野外に雑にガシガシ使うにのは便利でしたが。
革があまり上質ではないようで分厚くて硬い!触った感じもゴワゴワしていて手にしっくり馴染まないんです。
それと、大きさがジャストサイズではないので、せっかくのUMPCのコンパクトさが台無しです。
そんなこんなで、もっと上質でジャストフィットするUMPC用のケースが欲しくなりました。
UMPCケースを自分で作る!用意した素材や道具
ベストな既製品がなければ自作すればイイ!ということで革を買って自作しようと思います。
ちなみに、私はレザークラフトはまったくの素人。ネットで情報を集め道具を揃えるところからスタートです。
用意した素材や道具はこんな感じです。
今回は使わない工具も詰め込まれた全部入りですが、これだけあればとりあえず何でも作れそう。最低限で良ければもっと安いセットもあります。
私の場合は、これを機にレザーで色々作ってやる、という意気込みがあったので、思い切って全部入りセットを購入しました。
続いてメイン素材のレザー。牛の本革です!
革素材はamazonなどネットでも色々売っていますが、実際に触って感触を確かめたかったので、近所のホームセンターで購入しました。
植物タンニンなめしのレザーで経年による色の変化も楽しめるタイプだとか。いびつな形ですがA4用紙3枚分ぐらいのサイズはあります。これならGPD Pocketをすっぽり覆うカバーが3枚ぐらい作れそう。値段は特価で1800円でした。
これで材料と道具が揃いました。
1. 簡単な図面を描いて完成イメージを固める
では、さっそくDIY作業開始です。まずは簡単な図面というか絵を描いて完成イメージを固めます。
レザーを四角に切って、GPD Pocketの表面に沿うように折り、接着剤でペタッと貼る。ブックカバーのようなイメージですね。
何度も言うようですが私はレザークラフトのド素人なので、縫ったり金具を付けるといった複雑な工程は省きました。
2. 実寸で型紙を作る
先ほどの完成図をもとにレザーをカットするための型紙を作ります。
今回の形状は非常にシンプルな四角形なので、特別なCADソフトや図面ソフトなんかは使いません。GPD Pocketの長さを測って、その大きさに合わせて紙を折ったり切ったりするだけ。
型紙が出来たら、実際にGPD Pocketに当てて折り込んでみます。うん、これで問題なさそうですね。
3. 銀ペンで型紙の線を映してレザーをカット
型紙をレザーの上に置いて、銀ペンという穴をあけるキリのような工具で、レザーに線を付けていきます。
線に沿ってカッターでレザーをカット。
薄い革なのでこれといったテクニックは必要なさそうですが、一応ネットで手順を調べながら作業を進めています。UMPCならごちゃごちゃした作業台でも邪魔になりません。
カットしたレザーはこんな感じ。
さらに、四隅の角をハサミで丁寧に丸くカットします。
これでカットはすべて終了。
レザーを折り畳んでGPD Pocketを包んでみると、ちゃんとブックカバーのように見えますね!安心しました。
4. 革の断面(コバ)を磨いてツルツルに
大まかに後はGPD Pocketにペタッと貼るだけなのですが、その前に少しプラスアルファの作業を。
レザーを切った断面(コバ)はこのままだとバサバサしているので、スリッカーという道具を使って磨きます。
本来はちゃんとした薬剤を塗って磨くのですが、手元になかったので、家にあった木工用ボンドを水に溶かして代用します。
ゴシゴシ磨くと光沢が出てつるつるに綺麗になりました!
初めて”コバ磨き”をしましたが、手を加えた分だけ革が変化する様子が楽しいですねえ。
5. 革に折り目をつける
次はレザーに折り目の線を付けます。ブックカバーの背の部分です。
跡を付けるとだいぶ折りやすくなりました。
さらに、革の背の部分と底面の丸い出っ張り部分に水をつけて、GPD Pocket本体にぴったり沿うように柔らかくします。
本体は水で濡れないようにラップで巻いて保護。
柔らかくなった革をGPD Pocket本体に合うように、ギュッと力を入れて折ります。
これで本体にぴったり合うレザーカバーが出来ました!
6. レザー用接着剤で革をパソコンにペタッと貼る
最後にカバーをGPD Pocket本体に貼り付けます。
素人の私は何も考えずに下記の強力接着剤を使用することにします。
一応レザー対応のボンドだそうですが、パソコン本体側にどんな影響があるかは未知数。
パソコン本体にべったり接着剤をつけて大丈夫なのか?廃熱に悪い影響が出ないか?綺麗に剥がせるのか?などかなり不安はありますが、もともと中古で2万円で買ったパソコンなので最悪壊れてもOK!
真似される方は自己責任でお願いします!
接着剤は少量を薄くのばして、排熱部分やネジ穴には被らないように、細心の注意を払って塗りました。今回のDIYで1番神経を使った作業です。
速乾性のボンドなのですぐにくっつきました。これでひとまず完成。
水を乾かすためと、接着部分を密着させるために、分厚い辞書を重しにして一晩放置します。
所要時間は30分、費用は1000円以下
ここまでの所要時間はだいたい30分ぐらい。切って折って貼るだけなので簡単に出来ました。
また、かかった費用は工具代を除くと、レザーとボンドで500円ぐらいでしょうか。かなり安上がりです。
余ったレザーはまた別のケースを自作するのに活用したいと思います。
接着剤の悪影響が出たら自己責任ですが、こんなズボラな簡単DIYも私はアリだと思います!
■一晩置いて完成した状態はこちら